難しいこと
ボランティアって難しいですね。「自発的」なのだから自由でよいと思うんだけど、どうしても困っている人を助けてあげることになってしまう。
今日、所属しているボランティアのグループの人から、「障害者芸術以外の芸術って、ボランティアとしてOKですか?」っていう疑問が投げかけられて、自分の力の無さにガッカリしました。
確かに、障害者芸術って、凄い。名声もなく、値段もつかない。作家は限られた表現手段に全身全霊を傾ける。なんの躊躇も無く投身する。見る人は、値段もつかない、何の評価も得ていない素の作品を観る。自分だけの視点で観る。見る。そして、看る。なにも感じない作品もあれば、作品の製作過程に想いを馳せるものもある。自分の見えなかったものを、作品を通じて見る。エネルギーを感じる。力を視る。感動する。
もちろん、高価で名声のある作品でも同じことだと思う。でも、イロメガネなしに、素直に観れるってよほど自信が無ければ難しいことだとも思う。
障害者芸術に係わって、障害は人にあるものではなく、人と人の間にあるということが良くわかった。日常的に美術館に行く人も少ないし、行ったとしても、自分の眼で見る以上に、専門家の評価の知識を通して見ている。障害は、作品を見る人と、作品の間にあるんだと思う。
でも、これを理解してもらうって難しい。彼女の指摘、ずっと前から伝えようとしているに、伝わっていない。彼女は本当に熱心。でも、伝わっていない。
おそらく、世の中には伝わっていないな。