しばらくサボってました...

パワーアンプを作り直して、できたら報告しようと予定していたのですが、なかなか上手く行かず、ついにリタイア。
使っていたパワーアンプは窪田式0dBアンプに似ているものですが、2SJ555/2SK2586とバイアス回路のみのシンプルなものです。Rsが小さいほうが良いといわれていたので、Rs=50mΩで、バイアス電流は500mA、電源は大阪のDigitで買ったジャンクのトランス(100V-20V)を、正負ごと各1つ、平滑コンデンサは秋月の安売りのものを適当に組み合わせたもの、放熱器はスロット1の時代のPentium2 266の放熱器(各トランジスタ1個)で、絶縁シート(マイカ等)を使わず、銀入りのシリコングリスでパワートランジスタを直接マウントしたものです。(放熱器とケースは絶縁スペーサーで絶縁)
バイアス回路はオペアンプ(NJM4580DD、Rs電圧検出)ゲートバイアス回路はphoto vol(TLP590:ゲートバイアス用)


で、作り直そうとしていたのは、h_fujiwaraさんの電流帰還ヘッドホンアンプ基板を使って、無理やりパワーアンプにしたものです。SONYの中古のプリメインアプの主基板を取り除いて、そのアンプを収めています。プリメインアンプはミニコンポの一部だったらしいのですが、案外に大きいトロイダルトランスを使ったもので、しっかりしています。ヘッドホンアンプではないので、DCアンプにしています。

電流帰還アンプはAccuphaseの定番だし、音も悪くはないハズだと思い込み、トランジスタはwebで話題の三菱製のものなど、音響用を投入しました。トランジスタもなるべく数を集めて、hfeの近いものを選別しています。
非反転・反転入力はNPN/PNPともhfeの直線性が良い2SC2910/2SA1208を採用。hfeを揃えないとオフセット電流が大きくなってしまいます。直線性がよければテスターで計ったhfeと、動作電流でのhfeは大きくはずれないはずです。カレントミラーはVsatが小さいのでオリジナルと同じ2SC1815/2SA1015のペアと、出力側は三菱の2SC3244/2SA1284としています。バイアス回路は2SC3423で、ヒートシンクにネジ止め。ドライバーは2SC3421/2SA1358、出力はオリジナルのmos FETです。電源電圧は+/-60Vぐらい、出力のFETだけは+/-35Vぐらいで、アイドリング電流は200mA程度、Rsは0.22Ω、他にも若干定数を変えています。ゲインは(2.7K/470Ω)=16dB。

で、肝心の音ですが、我が家のシステムとは相性がいまいちでした。過去に試したアンプでは、SonyのTA-N333ESよりは明確に良く、すっきりした音。でも、窪田式0dBモドキや、パイオニアのM-Z1aの無帰還アンプと比べるとノリがいま一歩というところです。
で、窪田式モドキに戻してしまいました。おそらく、コンデンサスピーカーと超広帯域の負帰還アンプの相性は難しいんでしょう。

結局、なにも変わらず。まあ、そのうちダイナミックスピーカーを買うこともあるかもしれないし、そのときのために大切にしておこうと思います。